名古屋に帰った

 名古屋の実家に帰ると父親とよく近所の葉豆屋(喫茶店)に行く。なんちゃらフラペチーノとかしっかり泡の立ったfoamed milkのカフェラテを出すような洒落たカフェではなくて、適当に(いろいろ考えてるのだろうけど)淹れたコーヒーか紅茶。カフェオレを頼んでも、コーヒーにミルクを投入しただけだし、比率もおかしいし、ブラジルもマンデリンもモカも全部同じ味がするのだけれど。週に2度は行っているのではないかと思う。郊外にある実家の周りには喫茶店が多い。

 わざわざ特別美味しいコーヒーが飲めるわけでもないのにどうして高い頻度で行くのか自分でもよくわからないけど、ふらっと本屋かCDショップに寄るような感覚に近いのだと思う。買いに行った本を持ち込んで読むこともあるし、女性向けファッション雑誌を読むこともあるし、柿ピーをひたすら食べて帰ることもある。美味かったご飯とか読んだ本とかそういう近況を話すことも多い。

 昨日、お正月ぶりに実家に帰った。葉豆屋に行ってそれでもカフェオレを注文してしまって、コーヒーとミルクの比率について考えながら飲んでた。想像通りにあんまり美味しくなかった。

 カフェオレ飲みながら、なんでか忘れたけど、人生どうなるか分かんないよねえみたいな話になったとき、自分のやりたいことや進みたい方向が想像できることは、想像する未来に到達できる可能性が既にあるんだ、みたいなことを言われて、もっと頑張らなきゃと思った。

 まだまだ父親にはこれからも葉豆屋でお世話になるなあと思ってしまった。

 頭が上がらぬ。