手首が痛いのでちょっと

 一日の活動時間がだいたい、朝9時から夜1時くらいまでのおよそ16時間くらいだと仮定すると(だいたいはこんな感じだと思う)、そのうちにキーボードを何らかの目的に叩いている時間については、8時間とか9時間くらいだと思う。それよりも多いときもたまにはあるし、それ以下の日もある。土曜日とか家で休んでいるときは、1時間もない、というかインターネットをしたり、ドラマみたりしているので、タイピングの割合は相対的に低く押さえられている。

 プログラムを書くためには、現代においてはキーボードという物理的な打鍵装置を使用する、というのが最も効率的であるというコンセンサスが得られている。文章を書く編集者や作家は、原稿用紙とペンという人も一定数いるとは思われるが、残念ながら計算機に命令をするプログラムは原稿用紙にいくらコードを書いても実行することはできないから、仕方なくキーボードを使わなければならないのである。もちろん、発達している手書き認識機能を持ったスキャナを使って手書きのコードを実行させることは可能ではあるが、恐ろしく効率が悪いし全くのニーズがない。これは一般論である。

 キーボードが入力装置として最も優れた機械であるというよりもそれ以上の発明がない、というのが現在のわれわれ人類が置かれている状況である。入力インターフェースを議論する技量は持ち併せていないから避けたいが、最近の筆者の悩みは、キーボードを介した長時間に渡る打鍵動作の継続によって、手首に微かな痛みや違和感を生じさせているのではないかという懸念である。いや、これは懸念ではなくて、事実、筆者の手首は痛いのである。懸念と申したのは、キーボードの長時間に渡る打鍵と痛みの因果関係については、未だ確定的な結論を得られていないという意味である。

 そこで筆者は、常用するキーボードを他の製品に交換することによって、痛みや違和感が軽減されるのかについての調査を誠意行っている。これまでは、打ち込むと気持ちよいという理由から、筆者はRealforce 91Uという製品を使っている。静電容量方式と呼ばれるタイプのキーボードで、特徴は心地よい打鍵感で病みつきになる。

 考えられる仮説としては、キーの入力に力を必要とするため、負担が生じているのではないかということである。対して、交換後に選択したのは、Apple社のwireless keyboardである。こちらは音もうるさくないし、非常にかるいキータッチである。触っている感じで文字を打つことができる。

 体感としては、Apple社のwireless keyboardの方が指の力をほとんど必要としないので、楽な感じがする。だた、どのようなキーボードを使おうが、長時間使用していると、テーブルと手の接地面を動かさないことにってしまい、そこが痛くなる。手首のところである。というわけで、回り回って2時間に一度くらいは手を休めたり位置をかえたり、そういう工夫が結局のところ長時間の作業には必要だということであった。こういうブログを書いている時間があるのなら、休めということである。