近況ではなくて

 昔のタンブラーのpost見てたら偶然でてきて、なんか涙でる。

 「ひとの人生は、過去になしとげたこと、現在なしとげていること、未来でなしとげるかもしれないことだけでなく、過去には決してなしとげたことがなかったが、しかしなしとげられる<<かもしれなかった>>ことにも支えられている。そして生きるとは、なしとげるかもしれないことのごく一部だけを現実になしとげたことに変え、残りのすべてを、つぎからつぎへと容赦なく、仮定法過去のなしとげられる<<かもしれなかった>>ことのなかに押し込めていく作業だ。そして、三五歳を過ぎると、そのなしとげられる«かもしれなかった»ことの貯蔵庫は、じつに大きく重くなってしまう。つまり、過去よりも仮定法過去のほうが、存在した過去よりも存在しなかった過去のほうが大きく重くなってしまう。だからひとは憂鬱になる。そして、その憂鬱からは、わたしたちがひとつの人生のなかでどれだけ成功し、どれだけ幸せを掴んだとしても決して逃れることができない…..」

 わたしははっとしました。

 汗と血のひといきれのなかで、そこだけ新鮮な空気が流れ込んだようでした。

あずまんのクォンタム・ファミリーズ