風立ちぬをみました

 各所で話題になっていたから、いつか見てみたいなと思っていたところ、ひょんなタイミングと変な場所で見ることになった。お盆だからなのか家族連れがとても多かった。

 正直、あんまり入り込めなかった。ああいう話馴染めないのかな、とても個人的な感触として(結局感想なぞどこまでもそうであるが)、なんでこぞってみんな褒めるのだろうと思ってしまった。

 きわめて残酷な話だなと思った(既に指摘があるが)。戦闘機の設計もヒロインにたいして寄せる台詞からも、宮崎駿はひたすら美しい、きれいなものが好きなのだなと思った。ぜんぜん人間味がないという意味において、どこまでも冷徹で無機質な庵野を声優として起用したのことについて、なるほどなと納得せざるを得なかった。最後まできわめて感情の希薄な台詞には違和感を持ち続けたけれども。とにかくそういう映画だった。夏休みに子どもと忙しい父親が一緒に見るようなそういう映画ではないのかも。

 一緒に見た人に、半分は岡田斗司夫の評論でいいんじゃないのって言ってたけど、なんかインターネットで冒頭らへんしか読めなくって分からなかった(有料)。

 

メモ:宮崎駿「風立ちぬ」は身体性に立ち戻る映画かもしれない - 狐の王国

 

 予告でやってた、映画『許されざる者』 を見たいと思ったけど怖そうでお正月にこたつで見るのが良さそう。