また読み直したくなった本など

 昨日は本屋にいって散々立ち読みしたりしながら、レジの近くに平積みされていた柳田国男『山の人生』を買った。明治の頃のマタギの人たちの話で、人生つらくなっていきなりマタギになった人がいたり、昔は神隠しで子どもが急にいなくなったりする(ほんとうに帰ってこない)ことがよくあったらしい。

 戦後急速に失われていった(失われたということになっている)地方に生きた人たちの話を読むのはかなり面白い。民俗学である。奈良の山奥で生活していた人たちで、第二次世界大戦の終戦すら知らずに生きていた(ある意味隔絶されて)人たちもいたようであるから、日本の歴史もほんとうに様々である。宮本常一とか読むとそういった驚きがたくさんある。歴史の教科書だと、未解放部落の話とか確か出てこない気がするし、日本に差別があったこととか悲しい歴史があること、意外と知らない人も多い気がする。長いけど、住井すゑの『橋のない川』とか4巻目くらいで挫折してしまったし、また読み直したくなった。

 

橋のない川〈1〉 (新潮文庫)

橋のない川〈1〉 (新潮文庫)

山に生きる人びと (河出文庫)

山に生きる人びと (河出文庫)

民俗学の旅 (講談社学術文庫)

民俗学の旅 (講談社学術文庫)

これも面白かった覚えがある。

被差別の食卓 (新潮新書)

被差別の食卓 (新潮新書)