近況ですが、

 新年なので初詣にいってそれから仕事はじめを昨日すませた。

 2013年は、村山由佳天使の卵』が初めて読んだ本になったけど、ケータイ小説というかライトノベルというか、大学生男子の恋愛沙汰で、終盤に親しい人が死んで(本当に突然だった)、心に傷を追いながらも再生に向かう、みたいな話だった。浪人して美大生っていうのもいやらしい。

 村上龍が解説で、平凡さに徹したところが良い、みたいな評価を下していたけど、ただのケータイ小説みたいだった。あと、無駄に心情の描写が多い(少なくともそう感じた)のは、いただけないなと思った。書かなくても分かるよ、みたいな感じだったけど、リーダビリティを考えてのことなのかもしれない。なにせこの作品、ミリオン・セラー作品で、映画化もされた。多くのローティーンが感動して泣いたと思う。

 翻って、エンタメ小説に振り切った作品は好きになれない、むやみに恋愛小説を物色しない、綿矢りさだけ読め、という示唆を強く得られたという意味においては、重要な読書体験であったと言える。今は、小池真理子読んでる。結構すきな部類に入るかもしれない。

 以下も近況になります。