夏休みに読んだ本を挙げてみた

 9月の1周目が過ぎた。大学生の長い夏休みももう峠を下った終盤である。空は高くなり、秋への移ろいが感じられる。

 今年の夏休みが端まえる前、普段殆ど本を読めずにいた危機感のようなものも相まって、たくさん本が読めればと密かに思っていた。夏休み初頭に立てられた予定は基本的に裏切られ達成されないというのが自分の中での定説であったから、自分に対しても秘めておくことで、淡い期待を抱かずして過ごしていた。いわば何もせず過ごしてしまうことに対する言い訳である。

 思い返してみると、幸いにも杞憂であった。幾つかのよい本と出会うことのできた夏だった。幾人かの新しい作家と出会い、また既知の作品は、読み返して得られる良さもあった。

 これまでは、好きな作家の作品ばかりを読んでいることが多かったが、人に紹介されたものやふと手にとって見たものを読むこと(乱読というのかもしれない)ができるようになったことは、自分の中での大きな変化だった。少しずつ、読める作家が増えるてゆくことは純粋に嬉しい。

 ジャーナルにもよるが原著論文は多くてもA4二段組で10枚程度である。よく知っている分野の話であれば、概要はタイトルや要旨でつかめるし、一字一句丁寧に読んだとしても数時間あれば1本読みきれる(行き帰りの電車の中で読みきるのにとても適したフォーマットだと最近気づいた) 。一方で、本は数百ページあるわけだから改めて読みきるのにはとても多くの時間が必要なのだなと当たり前のことに気付かされたりした夏だった。

 以下にメモ程度にこの夏に読んだ本を記しておく。順不同、ジャンルもばらばらである。読みはじめた順番にソートした。

父の詫び状 <新装版> (文春文庫)

父の詫び状 <新装版> (文春文庫)

新潮 2012年 07月号 [雑誌]

新潮 2012年 07月号 [雑誌]

C++実践プログラミング

C++実践プログラミング

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

苦役列車 (新潮文庫)

苦役列車 (新潮文庫)

スカイ・クロラ

スカイ・クロラ

喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)

喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)

冥土めぐり

冥土めぐり

RNA and DNA Editing: Molecular Mechanisms and Their Integration into Biological Systems

RNA and DNA Editing: Molecular Mechanisms and Their Integration into Biological Systems

東京奇譚集 (新潮文庫)

東京奇譚集 (新潮文庫)

かけら

かけら

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)

極北

極北